2004夏・十勝襟裳自転車旅行記・1


一、前日マデニ仕事終ワラスルベキ事


―前日〜第一日目前半―




8月8日(日)……出発前日


 部活終了後、生徒の住所録をフロッピーディスクに入れ、持ち帰って暑中見舞いの宛名書きを終わらせて、翌9日の朝6:00には日高へ向けて出発する予定でした。
 この日、以前から「一度夕食をご馳走してあげる」と、おっしゃってくれていた先輩同僚に「今日いらっしゃい」と誘われました。
 春の遠足の折、彼女の手作りお弁当をご馳走になったことがあるので、
「いえ、明日早くに出発なので……」
などと言って断ることなど思いもよりません。
 いそいそとお宅へお伺いしたのです。
 満腹して帰宅したら夜中の12時でした。
 さて、宛名書き……と自宅パソに住所録のフロッピーを差し込むと、エラーメッセージが出て読み取ってくれません。
 その日はそのままフテ寝しました。


8月9日(月)……第一日目・午前 (旭川―富良野)


 朝5時、職場に向かい、職場パソの住所録をメールに添付して自宅パソに送りました。
 今度は宛名印刷に成功。
 しかし、朝6:00出発予定が8:00出発になってしまいました。
 2時間の遅れはどーやっても取り戻せないので、まあのんびりと
 ……と出発しようとしたら、前輪の空気が抜けていてさらに10分のロス。鼻血出そうです。
 しかし、大枚5000円(!)はたいて新調した携帯空気入れがさすがに素晴らしい性能であることがわかり、気を取り直して出発します。空もちょうど良く曇っていい感じです。
 今回は行けるところまで美瑛川ぞいを走って、行き止まりから国道に出ることにしたので、旭川市内を走っているうちから素晴らしい景色を堪能できました。



 美瑛、深山峠、中富良野と通過するうち、太陽も照ってきたのですが、富良野のケンタッキーFCで昼食を取っていたら突然すごい勢いで雨が降ってきました。天気雨です。
 ひえ〜、こんな中走るのかぁ……と思いながら眺めていたら、降りだしたときと同じくらい唐突にやみました。
 打ち水みたいな感じで、降る前より格段に涼しくなり、ラッキ〜〜と思いながら自転車をこぎはじめると、なんとしたことか、濡れた前輪に一箇所、ブクブク泡を吹いている部分を発見。そういえば、朝空気を入れたばかりのタイヤの空気圧が心なしか下がり気味のような……。
 めんどーなことになる前に、と、最寄の自転車屋さんに寄りました。
 全くもって富良野の市街地で発見できたのは不幸中の幸いです。そこより先はしばらく開けた土地はないはずで、しかも、パンク修理キットを忘れてきていました。(そーいえば去年パンクしたときは修理キットは持ってたけど空気入れを忘れていました。そのときも最寄の自転車屋まで徒歩40分くらいで済んだのは不幸中の幸いでしたが、のーみそザルかもしんない……)

 自転車屋さんの見立てでは、チューブに穴、というよりはタイヤそのものが若干いたんでいるそうでした。
 この後峠ごえもあるし、もたないようなら今すぐ交換したい旨を申したのですが、不安なら交換した方がいい、とだけ言われました。
 だから、不安なんですけど……。
 多分、珍しいタイヤなので在庫が無いんだろうと思ったのでそれ以上突っ込まずに出発いたしました。
 この時点で、当初の予定より3時間ばかりの遅れが出てしまいました。鼻血出そうです。





続く
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