今年度、ウチの職場で最大のビックリ人事は、
「幾狭センセイ、サッ○ー部の副顧問に就任!」
であった。
特に指導ができるというわけではなく、学生時代に体育の授業でやった以外では、高校3年生の夏休みに友人数人とサ○カーやって遊んでいてキーパーの腕をうっかり蹴り折ってしまったことが最大の思い出というくらいだが、技術指導のできる主顧問がいるので、別に問題はない。
○ッカー部といえば、毎週末のように試合が入り、休みがないことで有名である。
5月の連休にも試合が入りまくり、最後の3日間は2泊3日のオビヒ○遠征だった。
半日かけてバスで移動し、付いた先では1日に五試合と、なかなかハードな日程ではあったが、オビヒ○は食べ物がうまいし良い温泉があるので、その点は魅力的だった。
バスの中ではセイトと駄弁ったり、主顧問から去年のオビヒ○遠征の思い出(他校のセンセイが、当時ウチの副顧問だった若いセンセイをセイトと間違えたうえ、当人が自分はセンセイだと自己紹介したのに対して「ふざけるな!」と叱りつけた話)を聞いて大笑いしたり、和やかに過ごすことができた。
1日目の夜、バスでの大移動の疲れを癒すべく、温泉に向かった。
脱衣室に一歩足を踏み入れた瞬間、母親に連れられた幼児に注意された。
「こっち、女湯だよ。」
…………一瞬ワタクシが間違ったかと思った。
相手は幼児なので仕方ないかぁ、と気を取り直し、ミーティングが始まる前に居合わせたセイトと主顧問にこの話をしたら大爆笑された。
○ッカー部副顧問伝説に、あらたな1ページが書き加えられてしまった。
2日目の夜、砂埃激しい極寒の屋外で一日過ごした疲れを癒すべく、温泉に向かった。
受付のおねえさんに「ごゆっくりどうぞ〜」と、脱衣室のロッカーのキーを渡された。
男湯の。
…………あらたな2ページめまで書き加えてどうする。
温泉の後、顧問どうしの懇親会へ向かった。
主顧問と、今は別のガッコーに勤める前任の主顧問と、ワタクシの3人で、会場の焼き鳥屋をめざして夜の繁華街を歩いていたら、道端に立っていたおっさんに声をかけられた。
「はい〜、3名様〜! それぞれに女の子つくよ〜〜〜〜〜〜!」