俺は女だ！・17

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同じ顔

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大学を卒業して、最初に赴任した学校に初出勤した朝のこと。

校門に入って最初に出会った年配のセンセイに、元気よくあいさつした。

「おはようございます。本日よりお世話になります、幾狭です。よろしくおねがいいたします。」

年配のセンセイは、ワタクシの珍妙な苗字を聞くと、ワタクシの顔をまじまじとご覧になっておっしゃった。

「幾狭センセイですか……幾狭……。おおっ、その顔は見たことあるぞ！　T中学校の卒業生でしょう？！」

「…………いえ、それは弟です。」

弟とワタクシは、同じ顔ですが出身中学校は違います。ついでに性別も。



　

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